Steven Ballmer「Linuxは癌」(2001)
同氏の「Linuxは癌だ」とも取れる発言は悪意に満ちているように聞こえ、一部のコミュニティーにおけるMicrosoftの評判を著しく損ねる結果になった。しかし実際のところ、同氏はLinuxのライセンスが癌のように転移し、周囲の他のコードに広がっていくと述べたに過ぎない。これは優れた形容とは言い難いが、最近の裁判結果を見れば分かるように、GPLライセンスの性質をうまく言い当てている。そして同氏は声高に叫んだわけでもない。事実をあからさまに述べただけだったのだ。 実際の発言を見てみる
オープンソース側からは「伽藍とバザール」の作者、オープンソース伝導師、Eric S. Raymondがさっそくバルマーの発言のいい加減さを指摘してる。GPLにまつわる無条件ソース公開という事実誤認な都市伝説を悪用して、他のオープンソースライセンスまでゴッタ混ぜにして偽情報を広めるののはプロパガンダ以外のなにものでもない。BSDのTCP/IPスタックをベースにWindowsのTCP/IPスタックを作ったエンジニア達は今ごろ、どう思ってるのだろうか。 ここに記事が紹介されている
BallmerのSuntimesの記事を引用しながら反論している
Balmerの発言
"The only thing we have a problem with is when the government funds open-source work. Government funding should be for work that is available to everybody.
Open source is not available to commercial companies].
DeepL.icon私たちが唯一問題にしているのは、政府がオープンソースの作品に資金を提供する場合です。政府からの資金提供は、誰もが利用できるものであるべきです。オープンソースは、営利企業が利用できるものではありません。
False。Red HatやHewlett-pakard, IBM, SGIは営利企業だけど使っている
WindowsのインターネットプロトコルはBerkley TCP/IPスタックに基づいて作成している
The way the license is written, if you use any open-source software, you have to make the rest of your software open source
DeepL.iconライセンスの書き方からして、オープンソースのソフトウェアを使うなら、それ以外のソフトウェアもオープンソースにしなければならないのです。
誤り。世界中の60%のサーバーはApacheだが、Apacheを使っているからといって誰かのソフトウェアが強制的に公開されることはない
それはそうだけどそういう意味で言ってはいないよね基素.icon
この後説明がある
The GPL infects only derivative works of GPLed software -- you have to include part of the source code of a GPLed program in your program, or choose to link to a GPLed library, before the GPL applies to your code. You can use a Linux kernel and Linux-hosted programs all you like with never a worry about your intellectual property.
deepl.iconGPLがあなたのコードに適用されるには、GPLのプログラムのソースコードの一部をあなたのプログラムに含めるか、GPLのライブラリにリンクすることを選択しなければならないのです。あなたは、自分の知的財産を心配することなく、LinuxカーネルとLinuxホスト・プログラムを好きなだけ使うことができます。
If the government wants to put something in the public domain, it should. Linux is not in the public domain.
DeepL.iconもし政府が何かをパブリックドメインにしたいのであれば、そうすべきです。
政府はLinuxを所有してないし開発とほとんど関係ないので何言ってるか不明
Linux is a cancer that attaches itself in an intellectual property sense to everything it touches.
That's the way that the license works."
DeepL.iconLinuxはパブリックドメインではありません。Linuxは、触れるものすべてに知的財産的な意味で付着する癌なのです。それがライセンスの仕組みなのです。"
Reutersの報道によると、Ballmer氏はLinuxをガンになぞらえた発言が当時は正しかったと今でも考えているという。同氏は、先週開催されたあるイベントで、オープンソースとの戦いの結果、Microsoftは「莫大な資産」を手にし、それは同社の収益に今も貢献していると述べた。しかし今では、Linuxの脅威は過去のものだと考えているとした。